MacにComposerのインストールが完了しているので、ようやくLaravelのインストールができます。
Composerのインストールがまだの人は、先にこちらを確認してください。
では、Composerを使ってMacにLaravelをインストールしていきましょう。
Laravelのサーバー要件
Laravelをインストールするには、サーバのミドルウェアが要件を満たしている必要があります。
Laravelの各バージョンごとにサーバ要件が異なります。ここではLaravel 5.8をインストールしようと考えていますので、要件は次のようになります。
Laravel 5.8/5.7のサーバー要件
- PHP7.1.3以上
- OpenSSL PHP Extension
- PDO PHP Extension
- Mbstring PHP Extension
- Tokenizer PHP Extension
- XML PHP Extension
- Ctype PHP Extension
- JSON PHP Extension
- BCMath PHP Extension
Laravelの他のバージョンの要件については検索してみてください。
PHPのバージョンは7.3.1をMAMPで使えるように設定したので問題ありません。
ターミナルからこちらのコマンドで確認もできます。
$ php -v
次のようにPHP 7.3.1であるのがわかります。
他のエクステンションの確認は次のコマンドでターミナルから確認できます。
$ php -m | grep -e openssl -e PDO -e mbstring -e tokenizer -e ^xml$ -e ctype -e json -e bcmath
実行結果は次のように表示されます。
上に示した要件と見比べると、全て満たしているのが確認できました。これでLaravelをインストールすることができます。
Laravelを使う
Composerの準備もでき、要件も満たしているので、MacでLaravelを使ってみましょう。
LaraveインストーラーでLaravelをインストールして、Laravelコマンドでプロジェクトを作る方法もあるのですが、Laravelコマンドが上手く動いてくれない場合があります。
正常にインストールされなかったり、パスの設定が正しく行われていなかったりするためですが、ここで頓挫してハマってしまうのもいけないので、ここではComposerを使ってLaravelプロジェクトを作成することにします。
ComposerでLaravelプロジェクトを作成
ターミナルを起動して、Laravelプロジェクトを作成するディレクトリに移動します。
ここではデスクトップに作成することにします。
$ cd desktop
ディレクトリがデスクトップに移動したら、次のコマンドを入力してLaravelプロジェクトを作成します。
$ composer create-project laravel/laravel プロジェクト名 --prefer-dist
プロジェクト名は、任意の文字列で作成します。ここでは「myapp」としてプロジェクトを作成することにします。
ターミナルを実行すると、Laravelプロジェクトの作成にしばらく時間がかかります。
次のような画面で、プロンプトが表示されたら作成完了です。
デスクトップを確認するとプロジェクト名(ここではmyapp)のフォルダが作成されているのが確認できます。
フォルダの中には次のようなファイル群が作成されています。
ファイルの中身については、また別のところで見ていくことにします。
作成されたプロジェクトの実行
プロジェクトが作成されたので、サーバーで表示してみましょう。
Laravelには、動作確認用のWebサーバー機能が内臓されています。それを使ってアプリケーション(プロジェクト)を実行してみましょう。
まず、ターミナルでプロジェクトの位置に移動します。ターミナルがそのままであれば、現在はデスクトップ上にいるはずです。そこからプロジェクト(myapp)のディレクトリに移動します。
$ cd myapp
プロジェクトに移動できたら、次のコマンドを実行して内臓サーバーを起動します。
$ php artisan serve
ターミナルは次のように表示されます。
http://127.0.0.1:8000 と表示されています。
Webブラウザを起動して、http://localhost:8000/ にアクセスしてみましょう。
成功していれば、次のようなデフォルトの画面が表示されます。
これで、プロジェクトが正常に動作しているのが確認できました。
サーバーを停止するには、[control]+[C]キーを押してください。
まとめ
ここでは、Composerを使って、Mac上にLaravelプロジェクトを作成しました。
MacにLaravelをインストールして、Laravelコマンドでプロジェクトを作成する方法がありますが、環境や設定によって上手く動作しない場合があるので、ここではそこで作業が止まるのを避けるためにそこにこだわらず、Composerを使ってLaravelを使う作業をしてみました。
Homesteadなどを利用したものは、またあらためて扱おうと思います。Laravelコマンドを利用した方法はこちらになります。