Macのターミナルを起動した時に、プロンプトにユーザー名、コンピューター名が表示されるのがデフォルトだと思います。
この表示、別にそのままでもいいのですが、見た目が気に入らなかったり、長々しい表示になったりするのが気になる人もいると思います。
ここでは、Macのターミナルのzshでのプロンプトの表示を省略する方法を簡単にまとめておこうと思います。
環境変数$PS1を確認
デフォルトでターミナルを起動すると、プロンプトの表示は次のような表示になっていると思います。
yourname@MacBook-Pro ~ %
ユーザー名やコンピューター名は、それぞれの設定で異なっていると思いますが、zshがシェルに設定されている場合は、こういう形だと思います。
現時点で、この部分がどのような形で環境変数に設定されているかを調べるには、次のコマンドで確認ができます。
echo $PS1
これを実行すると、次のように表示されます。
%n@%m %1~ %#
これが$SP1に設定されている環境変数です。
この部分を変更すれば、プロンプト の表示を変えることができます。
プロンプトの表示を変更(省略)する
では、プロンプト の表示を変更してみましょう。
今回は、ルートだけを表示する最小限のものに省略した形で環境変数を変更してみようと思います。
次のようなプロンプト 表示に変更します。
~ %
この表示にするには、$SP1の環境変数を次のように変更する必要があります。
%1~ %#
これを設定するには、.zshrcファイルに環境変数を変更する記述を記載する必要があります。
ターミナルから.zshrcファイルを次のコマンドで開きます。
open .zshrc
デフォルトのエディタで、.zshrcファイルが開きます。vimや他のエディタで開いてももちろん構いません。
ファイルが開いたら、次のように記述します。
export PS1="%1~ %# "
記述できたら、ファイルを保存し、ターミナルを閉じて再起動します。
すると、ターミナルのプロンプトは次のように変更されているのが確認できるはずです。
~ %
実際のターミナル表示はこんな感じになっています。
プロンプトの表示が変わっているのが確認できます。
ちなみに、こうすると…
export PS1="m9(^Д^) %1~ %# "
こうなります。
なお、元に戻したい場合は、.zshrcファイルに記述した部分を削除してターミナルを再起動すれば元の表示に戻ります。
プロンプトの表示項目の環境変数
上の例では環境変数を省略して表示を変更しましたが、次の項目を組み合わせることでいろいろと変更することができます。
%n ユーザ名
%m ホスト名
%M ホスト名
%~ カレントディレクトリ
%d カレントディレクトリ
%c カレントディレクトリ(相対パス)
%C カレントディレクトリ(相対パス)
%# ユーザ種別
%? 直前のコマンドの戻り値
%D 日付(yy-mm-dd)
%W 日付(yy/mm/dd)
%w 日付(day dd)
%* 時間(hh:flag_mm:ss)
%T 時間(hh:mm)
%t 時間(hh:mm(am/pm))
省略した環境変数が何に対応していたか、見比べるとわかると思います。
これに、自分の好みの文字列などを組み合わせてオリジナルの表示にしてみるのもいいですね。
最後に
Macのターミナル(zsh)のプロンプト表示を変更する方法をまとめてみました。
ここでは簡単に表示を削除するために環境変数を変更してみましたが、表示の方法もいろいろあるので、好みに表示にするには変数を組み合わせる必要があると思います。
特に変更する必要の無いものですが、ネット上のQ&Aサイトなどを利用してターミナルの画面をキャプチャして質問するなどのコミニュケーションをとる時に、ユーザー名などが表示されているのが嫌な場合もあると思います。そんな時に、この変更をしておくと便利です。
長いユーザー名だと、ターミナルの画面を占有する領域が多くなるので、こういう方法を使えば、長いコマンドを入力する時などに少し画面の幅をいっぱいに使うことができますね。