Macのターミナルからのjupyter notebookの起動する方法は既に解説しました。
jupyter notebookを起動すると、自動でブラウザが開いて、Jupyter NotebookのHOME画面が表示されるのが通常です。
しかし、MacOSを更新した時などに、単にブラウザが起動するだけでjupyter notebookのサーバーに接続されず、ブラウザの白紙のページが表示されるだけというような症状が起こる場合があります。
ターミナルの表示を確認すると、ローカルサーバー自体は動いていて、ターミナル画面に表示されているローカルサーバーのアドレスにブラウザで接続してみると、jupyter notebookのHOME画面は表示されるので使うことはできるのですが、このままでは不便です。
ここではJupyter Notebookを起動した時にGoogle Chromeのブラウザが自動起動して、Jupyter notebookを利用できるようにする設定方法を順にまとめておきます。
ターミナルからJupyterの設定ファイルを作成する
なんらかの理由で、Jupyerの設定ファイルが無くなっている場合に、この症状が出るようです。
そこで、まずJupyterの設定ファイルを作成します。
ターミナルを起動して、以下のコマンドを入力します。
$ jupyter notebook --generate-config
すると、jupyter_notebook_config.pyという設定ファイルの雛形が、以下のディレクトリに作成されるのが確認できます。ただしドットで始まっている隠しフォルダになっています。
~/.jupyter/jupyter_notebook_config.py
AnacondaをMacユーザーのホームにインストールしてJupyter notebookを利用している環境では、以下の位置に上記の設定ファイルが作成されます。
/Users/(ホーム)/.jupyter/jupyter_notebook_config.py
この設定ファイルをテキストエディタを使って設定を編集していきます。
隠しフォルダを表示させる
jupyter_notebook_config.pyを編集していくのですが、このファイルのあるフォルダは隠しフォルダ.jupyterフォルダになっています。
ファイルを表示させるために、隠しフォルダ・隠しファイルの表示/非表示の切り替えを行ます。
Macでの隠しファイルの表示の切り替えは、次のショートカットキーを押すことで切り替えることができます。
[commandキー] + [shiftキー] + [.(ドット)キー]
これで、jupyter_notebook_config.py ファイル表示することができます。
jupyter_notebook_config.py ファイルをエディタで修正する
隠しフォルダの.jupyterフォルダが表示されたので、jupyter_notebook_config.py ファイルをテキストエディタで開きます。
設定内容を見て行って、次のような記述があることを確認しましょう。
#c.NotebookApp.browser = ''
ここが利用するブラウザの設定箇所です。こうなっている場合にブラウザにjupyterが表示され無いことになります。
この部分の先頭のコメントアウトの#を削除して、”のところに次のように入力します。
c.NotebookApp.browser = 'chrome'
Google Chromeを利用することを想定して’chrome’と入力しています。Safariを利用するなら’safari’と入力しましょう。FireFoxなら’firefox’です。
修正が済んだらファイルを保存します。
作業はこれで終わりです。隠しフォルダも先ほどのショートカットキーで非表示にしておきましょう。
jupyter notebookを起動する(確認)
以上で設定が完了したので、jupyter notebookをターミナルから起動してみましょう。
Google Chromeブラウザが起動して、jupyter notebookのホーム画面が表示され、利用することができるようになったのが確認できると思います。
OS更新時やanacondaのアップデート時などに、こういった症状が出ることがあるようなので、覚えておくと慌てなくて済むと思います。