Macにインストールした公式Python3をアンインストールする方法

UNIX/macOS
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Pythonの公式サイトからダウンロードしたインストーラーでMacにpython3をインストールすることは特に難しいことではありません。ファイルをダウンロードしたらクリックして画面の指示に従うだけです。何かのアプリをインストールしたことある人なら何も考える必要はありませんね。

さて、私の以前の環境ではAnacondaを使っていたのですが、Tcl/Tkの相性が悪いのかIDLEが起動せずにMacが落ちるという症状が出たのでAnacondaを一度アンインストールしました。

MacのAnacondaをアンインストールする - Python3.7でTkinter等に不具合?
MacのAnacondaをアンインストールする方法を扱います。Python3.7にcondaでアップデートすると、TkinterやIDLEを起動するとMacがログアウトして使えない症状が出ました。Anacondaをアンインストールして公式サイトのPythonで代用します。

現在は公式サイトのPython3をインストールしている状況なのですが、再度、Anacondaが使える状況になれば、またそちらを利用することになります。そこでAnacondaをインストールすると、Python3の環境が二つできてしまうので、Anacondaの利用を中心にするとなれば、公式Python3は不要になります。

そこで、ここではMacにインストールした公式Python3のアンインストール方法をまとめてみましょう。

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「アプリケーション」フォルダ内のPython3を削除する

Macにインストールした公式Python3のアンインストールする方法を順に見ていきましょう。

隠しファイルを表示した方がわかりやすいこともあるので、必要に応じて次の方法で表示を切り替えましょう。

Macの隠しファイルを表示させる方法(表示/非表示の切り替え)
Macで操作をしている時サーバーの設定などで.htaccessファルなどの隠しファイルを操作することがあります。ただしMacはそのままではこの隠しファイルが表示されていません。ここではMacの隠しファイルを表示させる方法を扱います。

Python公式サイトからダウンロードしたPython3はインストールすると、「アプリケーション」フォルダの中に入っています。「Python3.7」といったフォルダがあるはずです。

このPythonフォルダを丸ごとゴミ箱に入れて削除します。削除の操作時にMacからpasswordの入力を求められることがありますので、自分のパスワードを入力して作業を進めましょう。

公式サイトからインストールしたpython3の本体の位置は「/usr/local/bin/python3」です。「/usr/bin/python」ではありませんので注意しましょう。

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「Python.framework」フォルダを全て削除する

次にPython.frameworkをフォルダごと全て削除します。

ここでは注意が必要です。Python.frameworkフォルダというものは2つあります。

「/Library/Frameworks/Python.framework」という位置にあるフォルダと「/System/Library/Frameworks/Python.framework」という位置にあるフォルダの2種類あります。

削除するのは上側の「/Library/Frameworks/Python.framework」です。

下側の「/System/Library/Frameworks/Python.framework」はMac本体が管理しているものですから削除してはいけません。間違えないようにしましょう。

ターミナルを起動して、次のコマンドを入力して目的のフォルダを削除します。

$ sudo rm -rf  /Library/Frameworks/Python.framework

操作時にパスワードが聞かれることもありますので、入力して操作を進めます。

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シンボリックリンクを削除する

「/usr/local/bin」の中のシンボリックリンクを削除します。ここは隠しフォルダになっているので表示切り替えをしましょう。「Macintosh HD」の直下にあります。

ここでの作業は慎重に行いましょう。

まず、ターミナルに次のコマンドを入力します。

$ ls -l /usr/local/bin | grep Python

すると次のように表示されます。

なにやらズラズラと並んでいますが、これが公式サイトのPyhon3をインストールした時に作成されたシンボリックリンクです。ここでの場合、バージョンが3.7になっているのがわかると思います。

これらのリストの末尾に表示されている文字列と、「/usr/local/bin」フォルダを開いて中にあるシンボリックリンクを見比べれば、同じものがあるのがわかるはずです。このフォルダの位置も間違えないようにしてください。localもbinも他の場所にもありますから階層の位置をしっかり確認しましょう。

この中にあるものと、先ほど表示したものとよく見比べて、同じものを全てゴミ箱に入れて削除します。削除時にパスワードを聞かれます。

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.bash_profileを編集する

公式サイトのPython3をダウンロードしてMacにインストールすると、.bash_profileに以下のようなPATHの記述が追加されています。

# Setting PATH for Python 3.7
# The original version is saved in .bash_profile.pysave
PATH=”/Library/Frameworks/Python.framework/Versions/3.7/bin:${PATH}”
export PATH

この記述部分を.bash_profileから削除します。

ターミナルに以下のコマンドを入力すると、.bash_profileが開きます。

$ open ~/.bash_profile

上記のPATHの記述がありますので全て削除して、.bash_profileを保存します。

あと、インストール時にPATH環境変数へ追加する際に、それ以前のbash_profileが「.bash_profile.pysave」として自動バックアップされているので、このファイルも削除しておきましょう。

次のコマンドを入力して削除します。

$ rm .bash_profile.pysave

ターミナルを再起動して作業完了です。

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Python3が起動しないことを確認

これで、Macにインストールした公式サイトのPython3をアンインストールすることができました。

ターミナルを起動してpython3のコマンドを打ってもpython3の対話型シェルが起動しないのが確認できるはずです。

ちょっと作業が手間でしたが慎重にやりましょう。難しくは無いですが、似たようなフォルダ名やフォルダの位置があるのでしっかり確認して操作しましょう。

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macOS CatalinaではPython3.7.3が使える?

macOS Catelinaでは、ターミナルからデフォルトのPython2.7を起動すると、次のような警告が表示されて起動します。

WARNING: Python 2.7 is not recommended.
This version is included in macOS for compatibility with legacy software.
Future versions of macOS will not include Python 2.7.
Instead, it is recommended that you transition to using ‘python3’ from within Terminal.

Python 2.7.16 (default, Oct 17 2019, 17:14:30)
[GCC 4.2.1 Compatible Apple LLVM 11.0.0 (clang-1100.0.32.4) (-macos10.15-objc-s on darwin
Type “help”, “copyright”, “credits” or “license” for more information.
>>>

そこで、XcodeやCommand Line Toolsをインストールすると、Python 3.7.3がインストールされることになっています。

ターミナルから「python3」とコマンドを入力するとPython3が起動して、利用することができます。

単にターミナルからPython3を利用するだけなら、これで利用できます。

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